BMWの車検費用の相場はいくら?費用を抑えるコツと実際の見積もり費用も紹介!

BMWは高い走行性を誇る人気の高級輸入車ですが、車検費用が高いと言われています。
「実際どれくらいかかるのか把握しておきたい」「初回車検はメーカー保証で安く済んだが、次回は高いのかな」と気になっているBMWオーナー様は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、BMWの車検費用の相場や費用が高い理由、費用を抑えるコツなどを紹介します。
また、BMW車検の「実際にかかった見積もり費用」も公開するので、初めてBMWの車検を迎えるオーナー様、メーカー保証が切れた後の車検を控えているオーナー様は、車検費用相場の参考にしてください。
目次
BMWの車検費用の相場はいくら?
BMWの車検費用の相場は、車種や年数、車の状態、依頼する業者によっても異なりますが、一般的に7万円〜30万円程度だと言われています。
具体的には、初めて(2年目)の車検では修理が発生しなければ10万円以内に収まることが多く、2回目(5年目)以降は部品の交換や修理が発生しやすいので合計10万円~30万円程度はかかると思っておくと良いでしょう。
ここで、BMWの人気シリーズ「1シリーズ/2シリーズ/3シリーズ」の2回目(5年目)車検の費用相場を紹介します。まずは、法定費用や車検基本料などの必ずかかる車検費用について見てみましょう。
モデル | 法定費用 | 車検基本料 | その他費用 (検査代行手数料、 検査機器使用料など) | 合計 (目安) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
重量税 (目安) | 自賠責保険料 | 印紙代 | ||||
1シリーズ | ~1.5t : 24,600円 | 17,650円 | 1,800円 | 30,000〜45,000円 | 10,000〜18,000円 | 70,000〜90,000円 |
2シリーズ | ~2.0t : 32,800円 | 70,000〜90,000円 | ||||
3シリーズ | ~2.0t : 32,800円 | 80,000〜100,000円 |
実際にはこの表にプラスで部品交換費用が追加で発生します。
部品交換費用については、車の状態によって大きく変わるため一概にいくらとは言えませんが、新車から5年目だと交換しておいた方が良い消耗品や部品も出てくるのが一般的です。
ちなみに必要最小限の整備であれば1〜5万円で抑えることもできます。しかし、次回車検まで安全に運転できるように整備する場合は、少なく見積もっても10万円程度はかかると思っておきましょう。
BMWの車検費用が高いと言われている理由
BMWは他の輸入車同様、車検費用が高いと言われています。ここでは、なぜBMWの車検費用が高いのか、その理由を解説していきます。
部品代や交換費用が高いため
BMWに限らず多くの輸入車は、部品代そのものが高いうえに交換サイクルも早いため、国産車よりも部品交換にかかる費用が高いとされています。
輸入車であるBMWは、部品ももちろん海外から輸入しなければなりません。そのため、取り寄せる際に輸送コストがかかり、それが部品代に上乗せされているのです。
また、なぜ部品の交換サイクルが早いのかというと、BMWの高い走行性能や優れたブレーキ機能といった輸入車特有の性能を維持するためには、消耗品の交換が頻繁に必要となるからです。
それに加え、日本の高温多湿な気候が部品を劣化させやすくすることも交換頻度と関係しているでしょう。BMWの本国であるドイツは比較的乾燥した気候であり、それを前提に設計された部品は日本の環境に適していないケースもあります。
このように、輸入コストだけでなく車の性能維持や日本の気候との相性の悪さなどにより、BMWの部品交換は高額になりやすいのです。
点検整備にはBMWの専門知識が必要なため
BMWの特徴である高い走行性や加速性を維持するためには、BMW独自の技術や緻密に設計された機能を理解した上で、専門性の高い点検や整備が求められます。
例えば、BMWには電子制御システムが多く搭載されており、エンジンやブレーキだけでなく、走行安定性を管理するシステムやドライバー支援機能など、幅広い機能が高度に統合されています。
そのため、故障診断や点検には専用の診断機器が必要であり、それを扱える技術者が整備を行うことが求められます。
つまり、整備には高度な技術と専門知識を持った技術者が必要となり、作業の手間やコストが増加する結果、車検費用が高くなるのです。
ディーラー車検が高いから
正規ディーラーで車検を受けた場合、1回目の車検はメーカー保証期間内なので10万円〜12万円程度です。しかし、2回目以降は保証期間が切れるため、20万円〜30万円程度かかるケースがほとんどです。
BMWのディーラー車検では、車両の性能を最適に保つために、BMWのメーカー基準に基づいた徹底的な点検・整備が行われます。
この基準は、車両の性能や安全性を最大限発揮することを目的としているため、一般的な車検と比べて項目が多岐にわたる一方で、費用が高額になりやすいのです。
また、ディーラー車検では純正部品を使用することが基本であることも、車検費用を高くする一因となっています。純正部品は車両との適合性が高く、品質も保証されていますが、社外品に比べるとやはり価格が高い場合がほとんどです。
さらにディーラーには専門知識を持つ技術者が常駐しており、その技術力とサービスの質に対する費用も車検代に反映されていると思っておきましょう。
これらが重なり、結果として、整備にかかる手間や時間が増え、コストが高くなる傾向があります。
BMWで修理や交換の多いパーツと費用

ここからは実際に、株式会社アクスル(整備工場)でBMWの点検整備をする際に、修理や交換が多いパーツを紹介します。ちなみにアクスルでは、メーカーの保証修理ができそうであれば、ディーラーと連携し対応することも可能です。
NOXセンサー
NOxセンサーとは、NOx(窒素酸化物)の排出量を測定するセンサーのことで、排気管に装着されているもの。センサー本体に不具合が生じたり故障することにより、エンジン警告灯が点灯します。
交換費用としては、部品代が100,000円前後、診断料別で工賃はおよそ10,000円前後です。
こちらは高額な部品ですが、これまでのトラブルの経験により、社外品・中古品はおすすめしていません。
ABSホイールスピードセンサー
ABSホイールスピードセンサーとは、ABS(アンチロックブレーキシステム)の一部として、各車輪の回転速度を測定するもの。車輪のロック(滑り)を防ぐために、制動時に各車輪の状態を監視し、ブレーキ力を自動的に調整します。
センサーは各ホイールについており、センサー部分の故障やケーブルの接続不良や断線によってABS警告灯が点灯するのですが、1か所交換してもしばらくすると別のホイールでも故障が発生することもあるので要注意です。
費用としては、部品代が純正なら12,000〜20,000円前後、社外品なら5,000円前後。診断料別で工賃は1ホイール4,000〜8,000円前後です。
イグニッションコイル
イグニッションコイルとは、エンジンの点火プラグに高電圧を供給し、燃焼室内の混合気を点火する役割を持ちます。
経年劣化によるコイルの断線や熱の影響、スパークプラグの不調などにより、エンジン警告灯が点灯したり、エンジンが振動します。ここはBMWのパーツの中でも特に故障しやすい部分です。
費用としては、部品代が純正なら15,000〜25,000円前後で、社外品なら5,000円前後です。また、エンジンの種類により必要本数が異なるため、工賃もエンジンの種類によって変動します。
バノスソレノイドバルブ
エンジンのバルブタイミングをコントロールする部品で、エンジン効率、出力、トルク、燃費の向上、および排気ガスの削減に欠かせません。
オイル漏れやオイルの劣化、ソレノイド内部の電気回路の断線またはショートなどが原因で、警告灯が点灯します。
費用としては、部品代が30,000円前後で、工賃はエンジンの種類により異なります。なお、こちらはトラブルを避けるため、中古・社外品は使用しません。
BMWの車検費用を安くする方法

BMWの車検費用は、部品交換をどの程度するかで大きく変わります。ここでは、なるべく費用を抑えるためにできることを紹介します。
ディーラーの新車保証を利用する
BMWでは、新車購入時に「BMW CARE」というメーカー保証が提供されており、3年間、もしくは一定の走行距離までの間、主要部品の故障修理や不具合の修正が保証されます。
この保証期間中であれば、保証の対象となる部品の交換や修理費用が無償となるため、初回車検時の整備費用を大幅に抑えることが可能です。
そして、日々のメンテナンスにおいてもメーカー保証を積極的に活用して、車両の状態をしっかり管理しておくと良いでしょう。そうすることで、次回車検にそこまで多くの点検整備をしないで済むかもしれないので、その結果、費用を抑えられるようになるのです。
ただし、保証対象外の消耗品(例:タイヤ、バッテリー、ブレーキパッドなど)については別途費用が発生するため、全てが無料というわけではない点には注意が必要です。
新車保証期間終了後は別の業者に依頼する
新車保証期間終了後は、ディーラー以外の業者に依頼してみるのもおすすめです。基本的にどの業者もディーラーよりは安く料金設定されているため、費用を抑えたいなら次で紹介する業者から選んでみましょう。以下に、民間整備工場、カー用品店、車検専門店、ガソリンスタンドそれぞれの特徴を簡単に説明します。
⚫︎民間整備工場
民間整備工場は、車の整備や車検をメインに行う業者です。
経験豊富な整備士が在籍しているケースが多く、扱う部品も純正部品だけでなく社外品なども取り揃えています。そのため、丁寧な整備を行ってもらいつつも費用を抑えられるという点が最大のメリットだと言えます。
特にBMWの整備経験が豊富な工場であれば、ディーラーと同等の点検や整備を提供してもらえることもあるでしょう。
地域密着型なので、ディーラーよりも柔軟に対応してくれ、細かな要望にも応じやすい点も魅力です。
⚫︎カー用品店
カー用品店は、車の部品などを販売している業者です。部品の調達がスムーズにいきやすいというのがメリットで、多くの商品から部品を選びたい人にもおすすめです。
ただし、BMWのような輸入車の車検には対応していない場合や、専門知識が不足しているケースもあるため、注意が必要です。
日常点検や軽微な整備には適しているものの、BMW特有の精密な整備を求める場合にはやや不向きといえます。
⚫︎車検専門店
車検専門店は、迅速かつ低コストで車検を行うことを主な特徴としています。
費用を大幅に抑えたい場合には適していますが、整備内容が必要最低限に留まる場合が多く、BMWのような輸入車の性能を最大限に引き出す整備は期待しづらいです。
また、輸入車に特化した専門知識や設備がない店舗も多いため、事前に確認が必要です。
⚫︎ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも車検サービスを行う店舗があります。
利便性が高く費用も安いですが、整備内容が簡易的な場合が多く、BMWのような輸入車には十分な対応が難しい場合があります。
通常は軽微な点検や消耗品の交換など、簡単なメンテナンスに適しています。
日々のメンテナンスを欠かさない
日々のメンテナンスを行うことで、車両を最適な状態に保つだけでなく、車検時に交換や修理が必要となる箇所を減らすことができます。これにより、大きなトラブルを未然に防ぎ、結果的に車検費用を抑えることが可能になります。
以下に、日頃からできる簡単なメンテナンスを紹介します。
⚫︎タイヤの点検
タイヤの空気圧や溝の深さを定期的に確認することは、燃費や安全性に直結します。適切な空気圧を維持してタイヤの摩耗を防ぎ、寿命を延ばすことができます。BMWの車両は高い走行性能を持つため、タイヤの状態が走行性能に大きく影響する点を覚えておきましょう。
⚫︎オイルや冷却水のチェック
エンジンオイルの量や冷却水の残量を定期的に確認することで、エンジンの故障を防ぐことができます。BMWのエンジンは高性能である分、オイル管理が非常に重要です。オイルの汚れや減少を見つけたら早めに交換をし、エンジンの劣化を抑えましょう。
⚫︎バッテリーの状態確認
輸入車は電装系が複雑で、バッテリーの性能が重要です。エンジンのかかりが悪いと感じた場合や、バッテリー警告灯が点灯した際には早めに点検を受けることが推奨されます。定期的な充電や交換で、突然のトラブルを防ぎましょう。
⚫︎ライトやワイパーの点検
ヘッドライトやブレーキランプが切れていないか、ワイパーのゴムが劣化していないかを確認しましょう。これらは車検で指摘されることが多いため、日常的にチェックしておくと余計な出費を防ぐことができます。
⚫︎定期的な点検を受ける
自分で行うチェックだけでは見つけられない異常を防ぐために、定期的にプロの点検を受けることも重要です。早期発見が、部品の交換や修理費用の削減につながります。
実際のBMWの車検費用を公開!
ここでは、株式会社アクスル(整備工場)でBMWの車検を行った際の概算見積もりを紹介します。なお、車種は「BMW 3シリーズ」のエコカー減税対象車、走行距離は88,000キロです。

こちらの見積書からもわかるように、弊社ではBMWの2回目以降の車検費用相場である20万円〜30万円よりも費用を抑えた提供が可能です。
また、弊社整備士はBMWディーラー経験があるため、ウィークポイントをしっかりと把握しており、次回車検時までオーナー様が安全に運転ができるよう点検整備させていただきます。
「BMWの車検費用を抑えたいけど、ディーラー同等の質でしっかりと整備をして欲しい」とお考えのオーナー様は、ぜひアクスルにご相談ください。
輸入車の車検や整備、タイヤ交換はアクスルにお任せください!

私たち株式会社アクスルは、東大阪にてメルセデス・ベンツを始めとする輸入車の車検やタイヤ交換、新車・中古車の販売を展開しています。
車検はもちろん、修理や日常のメンテナンスのご依頼も承っており、自社工場でスピーディーなご対応が可能です。また、熟練のスタッフが在籍しておりますので、ボディコーティングから治具を使った難修理などもお任せください。
- 輸入高級車が扱える熟練スタッフがいる
- ランフラットタイヤも取り扱える
- 代車貸し出しにて「車がない状態」を作らない
- 輸入車・国産車に限らず、各メーカーのディーラーと連携可能
- 新品パーツは社外品などの提案も可能
- 半年、1年後のメンテナンス修理を必ずお知らせ
弊社では少しでもお客様の不安を解消するため、事前のヒアリングを丁寧に行ったうえで「修理が必要なのか」「新品パーツとの交換が必要なのか」など、ご提案をさせていただきます。
各ディーラー様では対応の難しい相談や、中古車、新古車で購入した輸入車をディーラー車検に依頼しづらい…とお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
お客様のご予算内で満足いく仕上がりと、すべてのお客様に上質で豊かなカーライフをご提供することをお約束いたします。
※記事内で紹介するメーカー名・製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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