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ベンツCクラスの車検費用はいくら?見積もり例を紹介!高い理由やよく故障するパーツも

ベンツCクラスの車検費用はいくら?見積もり例を紹介!高い理由やよく故障するパーツも

高級外車として人気のベンツCクラス。購入を考えている方や、すでに所有しているものの車検をまだ受けていないという方は「ベンツのCクラスは車検費用が高そう」と不安に思うかもしれません。

そこで本記事では、ベンツCクラスの車検費用について、必ずかかる費用、必要に応じてかかる費用などに分け、実際の費用感が分かるように例を挙げながら解説していきます。

他にも、ベンツCクラスの車検費用が高くなる理由や、よく故障するパーツとそれにかかる交換費用も紹介するので、併せて確認しましょう。

ベンツCクラスの車検費用はどれくらい?

メルセデス・ベンツCクラスは1993年の登場以来、ベンツの中型セダン、ステーションワゴンのモデルとして位置づけられており、広く人気を集めています。

そこで今回は、Cクラスの中でもとくに人気の高い「C200アバンギャルド(経過年数13年未満)」を例に、車検費用が実際どれくらいかかるのかを紹介します。

必ずかかる費用(法定費用+車検基本料)

法定費用重量税32,800円
自賠責保険料17,650円(24ヶ月)
印紙代1,800円(認定工場)
車検基本料金一般的には15,000〜100,000円程度
合計約67,250円〜

法定費用は、どの車にも必ずかかる費用のことで、車の重量や新車登録後の経過年数などに応じて金額が決まっています。上記の例では、最低でも52,250円がかかり、さらに車検基本料金も必要となります。

続いて車検基本料金というのは、車検を依頼する業者に支払う費用で、車検手続きの代行や車の点検などにかかる人件費や作業費が含まれます。この費用は業者によって異なるため、およその価格帯を下記にまとめました。

ディーラー4万~8万円程度
整備工場4~5万円程度
カー用品店3~5万円程度
車検専門店2~3万円程度
ガソリンスタンド1.5万円~2万円程度

最も安いと言われているガソリンスタンドや車検専門店でも、15,000〜20,000円程度かかると思っておきましょう。(※ユーザー車検の場合は車検基本料は不要です。)

また、場合によっては修理や部品の交換も発生し、その際はさらに部品交換代などがかかってくるので、ベンツCクラスの車検では「法定費用+車検基本料+部品交換代」で、200,000円ほど見積もっておくと安心です。

民間整備工場に車検依頼した場合の費用例

ここで、もう少し具体的な費用感を掴んでおくために、株式会社アクスル(民間整備工場)でのベンツCクラスの見積もり例を紹介します。

ベンツCクラスの見積もり例

アクスルでは、見積書の項目でいう「2年点検」と「保安確認検査」の合計が「車検基本料」となります。そして、その他の部品代と部品交換にかかる作業工賃が、いわゆる「修理・部品交換代」です。

この2種類の費用が、車検費用の合計に大きな差がでる要因となるため、点検の質とコストのバランスを考えながら業者を見極めることが重要になってくるでしょう。

関連記事:車検の金額の目安はいくら?内訳や高くなるタイミング、業者ごとの金額などを紹介!

ベンツCクラスの車検費用が高いのはなぜ?

ベンツCクラスの車検費用が高いのはなぜ?

人気のベンツCクラスは国産車に比べると車検費用が高くなる傾向にあります。ここでは、なぜベンツCクラスの車検費用が高いと言われるのか、その理由を紹介します。

ベンツのディーラーで行われる予備整備が高いから

一般的に、ディーラーでの車検は民間整備工場やカー用品展など他の業者よりも高額です。

実際にベンツの正規ディーラーで車検を受けると、法定点検に加え予備整備として、メルセデス・ベンツ グループ社が指定する「MB2年点検」も実施されます。

これは故障を未然に防ぎ、次回車検時まで安心安全に運転できるようにするためのものですが、車検合格に必ずしも必要な整備ではありません。

そのため、人によっては予備整備そのものが不要に感じることもあり、それにかかる追加費用が高いと思ってしまうでしょう。

ベンツCクラスの部品代が高いから

車検時の点検整備では、必要に応じて消耗部品や破損部品の交換を行いますが、ベンツに使われる部品は基本的に値段が高めです。

高級外車だから部品も高額というのも間違いではありませんが、具体的には次のような理由から部品代が高くなります。

  • 輸入車であることから、部品の取り寄せに輸送費がかかるため
  • 輸入車の部品は国産車と比較して早めに消耗する傾向にあるので頻繁に交換が必要となるため
  • ディーラー車検で使われる部品は、中古ではなく新品かつ純正部品を使用するため

ちなみに耐久性が低いというのは、部品の質が悪いわけではありません。輸入車(特に欧州車)はその性能を維持するために設計されているので国産と比較し消耗が早い傾向にあるのです。また、日本の気候(高温・多湿)により本国よりも早く消耗してしまうことも交換頻度が高くなる理由の一つだと考えられるでしょう。

このように、上記の理由が重なることで、ベンツCクラスに使われる部品代が高額になります。そして、その結果として車検代そのものが高いと感じてしまうのです。

専門的な技術と設備が必要だから

ベンツは複雑な電子システムを搭載しており、専用の診断機器やソフトウェアが必要です。これらは高価であり、ディーラー以外の業者では扱っていないケースが多いでしょう。

そのため、車検専門店やガソリンスタンドに車検依頼しても、一部の検査を外部委託することとなり、結果として費用が嵩むと言われています。

また、ベンツの整備には高度な専門知識を持つ技術者が必要な点や、専用の工具や部品が必要な点、純正部品を使用する点なども合わさり、車検費用が高くなってしまうのです。

ベンツCクラスの故障しやすいパーツと修理・交換費用

ベンツCクラスの故障しやすいパーツと修理・交換費用

メルセデス・ベンツCクラスは高性能かつラグジュアリーな車ですが、一部のパーツでは故障しやすいものもあります。例えば、レーダーセンサー、ナビ等のマルチメディア、ラジエター液もれ、エンジンオイル漏れ等いろいろとありますが、ここでは特によく見られる故障しやすいパーツとそれにかかる交換費用を紹介します。

燃料ポンプの交換

燃料ポンプはガソリンタンク内の燃料をエンジンに供給する役割を担うもの。通常、10万キロ以上の走行で不具合が出ることが多く、異常な音やエンジン始動の困難さが初期の兆候です。交換費用は、使用する部品が純正新品か中古品かで幅はありますが、約5万〜15万円程度です。

オルタネーターの交換

オルタネーターはエンジンの回転を利用して電力を発生し、バッテリーを充電しつつ車両の電子機器を動作させるもの。一般的には7〜10年、または10万キロ以上の走行で交換が必要になることが多いです。交換費用: 交換には7万〜15万円程度かかります。

エアコンコンプレッサーの交換

エアコンコンプレッサーは冷媒を圧縮して冷却装置に送り込むことで、車内を冷やすための冷風を作り出します。交換のタイミングとしては、5万〜10万キロの間で異音や冷風が出ないなどの症状が現れた時です。交換費用は幅がありますが、8万〜20万円程度はかかるでしょう。

エアサスの交換

エアサスペンションは車高を調整し、快適な乗り心地と安定したハンドリングに欠かせないパーツ。

交換のタイミングは、8〜10年の使用で劣化が見られることが多く、エア漏れや車高が異常に下がるといった症状が出ます。交換費用は1本あたり15万〜30万円と高額です。

サブバッテリー

サブバッテリーは車両の一部の電子機器やスタートストップシステムを動作させる補助バッテリーです。交換のタイミングは3〜5年が交換の目安ですが、故障するまで交換しないケースが多く、最悪の場合エンストしてしまうこともあります。交換費用は1万〜5万円程度です。

O2センサー・NOXセンサー

O2センサーは排気ガス中の酸素濃度を測定し、エンジン制御を燃調するもの。一方、NOXセンサーは排気ガス中の窒素酸化物を測定し、排出ガス浄化装置を適切に制御するものです。この2つは昔から欧州車では弱い箇所であることから、最近ではメーカーから対策品がでてきているため交換頻度は減少傾向にあります。それでもなお故障しやすく、不具合があればエンジン警告灯が点灯します。交換費用は高く、1つあたり5万〜10万円程度です。

イグニッションコイル

イグニッションコイルはバッテリーの電力を高電圧に変換し、スパークプラグへ供給して点火を行うもの。欧州車で最もエンジン不調を起こしやすいパーツで、エンジン警告灯が点灯しガクガクとエンジンに振動があればまずここが故障しています。交換費用は、1本あたり5千円~2万円程度ですが、全て交換する場合は3万円〜5万円程度が相場です。

ベンツCクラスを車検に出すなら民間整備工場がおすすめ

ベンツCクラスの車検費用は、依頼する業者によって大きく異なりますが、最低でも10万円程度はかかると思っておきましょう。

「とにかく費用を抑えたい人」という場合は、車検に合格させるための最小限の点検で済むガソリンスタンドか車検専門店への依頼がおすすめです。ただし、後々発生する可能性のある不具合やトラブルを見逃してしまうリスクがあるため、その点は理解しておきましょう。

次に、「車検合格はもちろんだけど、次回車検まで安心して運転できるようしっかりと点検や修理をして欲しい」という方はベンツの正規ディーラーがおすすめです。

最後に、「ディーラーのような丁寧な点検と整備をしつつ、リビルト品や社外品のパーツを使って費用を抑えたい」という方は、ぜひ民間整備工場を利用してみてください。

民間の整備工場はディーラーと同等の高品質なサービスを提供しつつ、コストを抑えることができる点が大きな魅力です。特にベンツCクラスのような高級車の場合、ディーラーでの車検は非常に高額になることが多いため、少しでも費用を節約したい方には民間整備工場の利用をおすすめします。

私たちアクスル(整備工場)では、長年培ってきた経験と高い技術力をもとに、信頼性の高い車検サービスを提供しています。ディーラーに匹敵する丁寧な点検とメンテナンスを施しつつ、コストはより合理的な価格で提供することで、お客様は安心して愛車を預けることができると自負しております。

輸入車の車検や整備、タイヤ交換はアクスルにお任せください!

輸入車の車検や整備、タイヤ交換はアクスルにお任せください!

私たち株式会社アクスルは、東大阪にてメルセデス・ベンツを始めとする輸入車の車検やタイヤ交換、新車・中古車の販売を展開しています。

車検はもちろん、修理や日常のメンテナンスのご依頼も承っており、自社工場でスピーディーなご対応が可能です。また、熟練のスタッフが在籍しておりますので、ボディコーティングから治具を使った難修理などもお任せください。

【株式会社アクスルの強み】
  • 輸入高級車が扱える熟練スタッフがいる
  • ランフラットタイヤも取り扱える
  • 代車貸し出しにて「車がない状態」を作らない
  • 輸入車・国産車に限らず、各メーカーのディーラーと連携可能
  • 新品パーツは社外品などの提案も可能
  • 半年、1年後のメンテナンス修理を必ずお知らせ

弊社では少しでもお客様の不安を解消するため、事前のヒアリングを丁寧に行ったうえで「修理が必要なのか」「新品パーツとの交換が必要なのか」など、ご提案をさせていただきます。

各ディーラー様では対応の難しい相談や、中古車、新古車で購入した輸入車をディーラー車検に依頼しづらい…とお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

お客様のご予算内で満足いく仕上がりと、すべてのお客様に上質で豊かなカーライフをご提供することをお約束いたします。

※記事内で紹介するメーカー名・製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

2025.04.14

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