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車検の金額の目安はいくら?内訳や高くなるタイミング、業者ごとの金額などを紹介!

車検の金額の目安はいくら?内訳や高くなるタイミング、業者ごとの金額などを紹介!

車検の金額には、法定費用や業者に支払う整備費用、さらに車の状態による追加費用など、さまざまな要素が含まれます。そのため、「一体いくらかかるの?金額の目安は?」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、車検の金額の目安や内訳から、ディーラーや整備工場など業者ごとの金額の違い、費用が高くなりやすいタイミングまで詳しく解説します。 

車検にかかる金額を知ることで、家計や出費の計画を立てたいと考えたり、納得のいく選択をしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

車検にかかる金額の目安は?

車検にかかる金額は、車種や使用年数、依頼する業者によって変動しますが、目安としては5万〜15万円です。年式が古い車や外車は、整備や部品交換にかかる費用が高くなりやすいため、20万円近くかかるケースもあります。

下の表は、車検にかかる金額の目安とその内訳の例です。ここでは、日本国内でも人気の車種であるトヨタのカローラで確認してみましょう。

▼新規登録から4年目のトヨタのカローラ(重量約1340kg)

項目内容金額(目安)
法定費用自動車重量税24,600円
自賠責保険料(24ヶ月)20,010円
印紙代1,800円
車検基本料点検・検査料金15,000円〜25,000円
修理・部品交換代エンジンオイル交換(オプション)5,000円〜8,000円
ワイパーゴム交換(オプション)2,000円〜3,000円
合計約73,210円〜90,210円

後ほど詳しく解説しますが、法定費用は車の重量や年数に応じて金額が決まっています。また、車検基本料と修理・部品交換代は、依頼する車検業者の料金体系、車の状態によって変動変動するため、費用を抑えたい方は業者選びや日々のメンテナンスが重要になるでしょう。

車検の金額の内訳

車検の金額の内訳

車検にかかる金額には、「法定費用・車検基本料・部品交換費用」の3つが含まれます。ここではそれぞれ何に対する支払いなのかを確認しましょう。

「法定費用」は車種関係なく支払う金額

車検の法定費用とは、車両の安全性や環境基準を確認するための検査にかかる公的な支払いです。具体的には以下の項目が法定費用に含まれます。

  • 自動車重量税
  • 自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)
  • 印紙代(検査手数料)

これらの費用は、車の種類やメーカー、依頼する業者に関係なく全ての車に対して発生するため、全国一律の料金体系となっています。

自動車重量税

自動車重量税は、車両の重さ(車両総重量)に基づいて国に納める税金です。 車両の種類や経過年数、エコカー減税の適用などにより税額が異なりますが、重量が0.5トン増すごとに課税額が上がっていく仕組みとなっています。

重量税エコカーエコカー以外
免税本則税率13年未満13年経過18年経過
0.5t以下0円5,000円8,200円11,400円12,600円
〜1t以下10,000円16,400円22,800円25,200円
〜1.5t以下15,000円24,600円34,200円37,800円
〜2t以下20,000円32,800円45,600円50,400円
〜2.5t以下25,000円41,000円57,000円63,000円
〜3t以下30,000円49,200円68,400円75,600円
軽自動車5,000円6,600円8,200円8,800円

出典:国土交通省「継続検査等時における自動車重量税の税額」

自賠責保険料(自車損害賠償責任保険)

自賠責保険は、交通事故の被害者への最低限の安全を目的とした保険で、法律で加入が義務付けられています。車検の際には、これに継続加入しなければならないため、保険料も法定費用として含まれます。

契約期間12ヶ月13ヶ月24ヶ月25ヶ月36ヶ月37ヶ月
普通自動車11,500円12,01017,650円18,160円23,960円24,190円
軽自動車11,440円11,950円17,540円18,040円23,520円24,010

出典:国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率」

印紙代(検査手数料)

印紙代は、国に対して納める手数料の一種であり、正式には「自動車検査登録印紙代」と呼ばれます。車検を通じて車が適正に整備され、法律の基準に合致しているかを確認するために、国土交通省や地方運輸局が行う検査手続きのために必要な費用です。

持込検査(認証工場)普通自動車2,300円
小型自動車2,200円
軽自動車
保安基準適合証の提出
(指定工場)
普通自動車小型自動車1,800円
軽自動車1,800円

出典:国土交通省「登録・検査手数料一覧表」

「車検基本料」は車検業者に支払う金額

車検基本料は、車検を行う業者に支払うもので、業者が車検を実施する際に発生する基本的な作業や手続きの費用を指します。

これは法定費用とは異なり、業者ごとに異なる料金設定がされています。

下記に、業者ごとの基本料の金額目安を表にまとめました。

車検業者基本料金の目安特徴やサービス内容
ディーラー40,000~100,000円メーカー指定部品・高品質なサービス。信頼性が高く、価格も高い。
民間の整備工場30,000~50,000円地元に密着し、柔軟な対応。ディーラーより安価で、要望に応じた整備が可能です。
カー用品店15,000~30,000円基本整備中心で価格が安い。スピード重視で、追加整備は別途料金。
車検専門店20,000~25,000円低価格で迅速なサービスをご提供。追加整備は別料金。車検に特化。
ガソリンスタンド15,000~20,000円基本整備に加え、日常メンテナンスも行う。

車検金額は車両の状態や年式、走行距離などによっても変動する場合があるため、実際に見積もりを依頼することが推奨されます。

「修理・部品交換費用」は必要に応じて支払う金額

修理・部品交換費用は、車検の際に必要となる車の修理や消耗品の交換にかかる費用を指します。

車検は法定点検であり、車両が安全に走行できる状態であるかを確認するためのものですが、点検の結果、車が安全基準を満たしていない場合には修理や部品の交換が必要です。

そのため、修理・部品交換費用についても、車両の状態や年式、走行距離によって異なります。

ここでは例として、ベンツCクラス(車重1,660kg)の車検における部品交換費用の相場を表にまとめました。

部品・消耗品費用の目安(円)交換頻度
エンジンオイル10,000円〜20,000円1回/5,000~10,000km
オイルフィルター3,000円〜5,000円1回/オイル交換2回ごと
ワイパーブレード3,000円〜5,000円1回/1年

【車検業者別】車検の金額の目安

【車検業者別】車検の金額の目安

ここまでの解説で、車検の金額には「法定金額」「車検基本料」「修理・部品交換金額」があり、どの車検業者に依頼をするかで金額に大きな差が出ることがわかりました。

では、業者ごとにどのくらいの金額差があるのでしょうか?ベンツCクラスを例に表にまとめましたので、参考にご覧ください

なお、修理・部品代は含んでいません。車の状態によっては追加費用がかかります。

▼新規登録から5年目のメルセデス・ベンツCクラス(重量1660kg)

業者ディーラー整備工場カー用品店車検専門店ガソリンスタンド
法定費用自動車重量税32,800円
自賠責保険料(24ヶ月)20,010円
印紙代1,600円~1,800円1,600円~1,800円1,600円~1,800円
車検基本料点検・検査料金50,000円〜80,000円30,000円〜60,000円20,000円〜40,000円15,000円〜35,000円15,000円〜30,000円
合計121,210円〜151,210円101,210円〜131,210円91,210円〜111,210円86,210円〜106,210円86,210円〜101,210円

ここからは、各業者の金額の目安や特徴について解説します。

ディーラー

ディーラー車検とは、自動車メーカーの正規ディーラーで行われる車検サービスを指します。

メーカーの直接運営または契約のもとで行われるため、純正部品や専門技術を用いた高品質な点検や整備が行われる点が特徴です。

また、車のメーカーに精通した専門スタッフが対応することで、車種ごとの特性や潜在的な不具合を把握した上で最適な整備を行ってもらえる点も大きなメリットです。

例えば、メルセデス・ベンツのような高級車は、車種固有の構造や技術を理解していなければ正確な整備が難しいケースがあるため、ディーラー車検はその点で他業者より優位だと言えるでしょう。

したがって、新車や高級車を所有する方にとってディーラー車検は信頼性が高く、安心感を得られる選択肢だと言えます。

民間整備工場

民間整備工場での車検は、個人経営や地域に根ざした中小規模の工場で行われることが多く、顧客に柔軟な対応ができるのが特徴です。

長年の経験を持つ整備士が直接対応してくれるケースがほとんどなので、安心して点検や整備を任せられます。また、顧客と密接にコミュニケーションをとりながら、車に関する細かい要望に対応することができるため、地域密着型のサービスを重視する人にとっては大きなメリットとなるでしょう。

費用面では、ディーラーよりも基本料が安く、必要に応じて部品交換なども柔軟に対応してくれます。具体的には、純正部品にこだわらず、リサイクル部品や社外品を使って費用を抑えるという選択肢により、余分な出費を避けることができるでしょう。

つまり、民間の整備工場は、「高い技術を求めはするが、純正部品にこだわりはない」という方に向いている車検業者だと言えます。

車検専門店

車検専門店での車検は、短時間で効率的に車検を済ませることに特化したサービスを提供しているところが多くあります。

例えば、予約してから数時間以内に車検を完了できる「即日車検」や「立ち会い車検」などのサービスもあり、忙しい人や時間を有効に使いたい人にとっては非常に便利な選択肢だと言えるでしょう。

車検専門店の最大のメリットは、価格と時間の両面で非常に効率的である点です。一般的に、車検基本料はディーラーや整備工場よりも低価格に設定されており、必要な法定費用と最低限の整備を組み合わせるため、費用に無駄がありません。

ただし、車検専門店は車検に特化した店舗であるがゆえ、日常的な車の修理や高度な整備、特殊な部品交換には対応していないこともあります。

そのため、専門的な整備が必要な場合には、ディーラーや整備工場を利用するほうが良いこともあるのです。

カー用品点

カー用品店での車検は、全国展開している店舗が多いため、アクセスしやすいのが大きな特徴です。

さらに、車検だけでなく日常的な車の整備やメンテナンス用品の販売を行っているため、車検の際にも必要な部品や消耗品をその場で手配・交換できるのが強みです。

車検の基本料は、ディーラーや整備工場と比べるとやや安く設定されていることが多く、費用を抑えたいという方にも人気があります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでの車検は、手軽さと利便性が際立ったサービスで、普段の給油や洗車と同じ感覚で車検を受けられる点が大きな特徴です。

ガソリンスタンドでの車検の大きなメリットの一つは、価格が比較的低めに設定されていることです。基本的にディーラーや民間の整備工場と比べると、車検基本料が安く、車検時間も短時間で済むケースが多いでしょう。

ただし、ガソリンスタンドの車検サービスは、整備に関してはディーラーや民間整備工場に比べると専門性が低い場合があります。

特に高度な修理や特殊な整備が必要な場合には、対応が難しく、より専門的な技術や設備が整った場所での整備が必要になることもあるでしょう。

また、ガソリンスタンドの整備スタッフは、車検の基本的な手続きや点検に関しては十分な知識を持っていますが、複雑な故障や大規模な修理に対応するには限界があるため、そういった場合は他の業者に依頼することが適切です。

車検の金額は5年目・13年目から高くなる?

車検の金額は5年目・13年目から高くなる?

新車を購入した場合、最初の車検は購入から3年後に受け、その後は2年ごとに車検を継続して受けることになります。2回目の車検は新車購入から5年目に実施される車検です。

また、中古車では、購入時に車検の有効期限が残っているかどうかで初回の車検時期が異なりますが、その後は2年ごとに車検を受けるサイクルとなる点は新車と変わりません。

そして、この車検の回数が増えるにつれて費用が高くなるのですが、なぜ初回の車検よりも金額が増していくのでしょうか。主な理由は以下の3つです。

  • 新車時の保証が切れる
  • 交換すべき部品が増える
  • 自動車重量税が高くなる

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

新車時の保証が切れるから

車検の金額が5年目以降に高くなる理由の一つに、新車の保証が切れることが挙げられます。

新車購入時には「一般保証」(一般的な保証期間は3年または走行距離6万kmまで)→メーカー・モデルにより設定が違いますので削除を勧めます。と「特別保証」(一般的な保証期間は5年または走行距離10万kmまで)が付いていますが、5年目の車検時には少なくとも一般保証が切れ、エアコンやカーナビ、パワーウィンドウなどの修理が自費になる可能性があります。

さらに長距離を走行している場合には、特別保証も失効している可能性があります。そのため、車検時に修理が必要なパーツがあっても、初回の車検のように無料で修理を受けられず、自己負担が発生することが多いのです。

交換すべきパーツが増えるから

新車購入から5年目以降になると、経年劣化や走行距離に伴い、部品の交換が必要になるケースが増えてきます。

例えば、エンジンオイルや冷却水に加えて、バッテリーやタイヤ、CVTフルード、ブレーキパッド、エアクリーナーエレメントなどが交換時期に達することが多いでしょう。

特にタイヤは経年劣化が進むため、溝の減り具合に関係なく、使用から約5年での交換が推奨されます。ちなみに、タイヤの交換費用は4本で2万〜8万円ほどかかることもあります。

これらの部品を適切な時期に交換しないと、車の安全性に悪影響を及ぼす可能性があるため、5年目以降は様々なパーツの交換費用がかかってくるのです。

自動車重量税が高くなるから

2回目(5年以降)の車検では、エコカー減税の適用外になるケースが多く見られます。

多くのエコカーは初回車検時に自動車重量税が免除されますが、2回目以降は通常の税率が適用されるため、場合によっては重量税だけで約5万円の追加費用がかかることもあります。

そのため、5年目の車検費用は、保証切れによる修理費用や必要な部品交換に加え、エコカー減税が適用されなくなることで、初回の車検に比べて高額になる傾向があるのです。

車検の金額の目安は5万円以上すると覚えておこう!

本記事では、車検の目安金額について解説してきました。最後に車検にかかる金額の内容をおさらいしましょう。

  • 法定費用:27,650円〜(普通自動車)
    全ての車に平等にかかる費用で国に支払うもの。車種や使用年数に応じて金額が決められている。
  • 車検基本料:15,000円程度〜
    車検を依頼する業者に支払う費用。点検や書類作成などの作業賃なので、依頼先によって金額は大きく変わる。
  • 修理・部品交換費用:0円〜
    必要に応じて発生する修理代や部品代。これも依頼する業者によって金額に大きな差が出る。

法定費用以外は依頼する業者によって金額に大きくさが出るため、「点検や整備内容の品質を重視したいのか」「とにかく安く済ませたいのか」「品質と金額のバランスを重視したいのか」を決めてから業者選びをすると良いかもしれません。

私たちアクスルでは、車検のご依頼を承っております。民間整備工場(指定工場)ですので、ディーラーに遜色ない品質を提供しながらも、社外品や中古の部品を使うことで、金額を抑えることが可能です。

「車検はお金もかかり面倒なもの」と思われやすいですが、「2年に1回しっかりとメンテナンスして次の車検まで安心して乗っていただくもの」として、弊社ではその車が寿命を迎えるまで故障なしで運行できるようしっかりとサポートさせていただきます。

輸入車の車検や整備、タイヤ交換はアクスルにお任せください!

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私たち株式会社アクスルは、東大阪にてメルセデス・ベンツを始めとする輸入車の車検やタイヤ交換、新車・中古車の販売を展開しています。

車検はもちろん、修理や日常のメンテナンスのご依頼も承っており、自社工場でスピーディーなご対応が可能です。また、熟練のスタッフが在籍しておりますので、ボディコーティングから治具を使った難修理などもお任せください。

【株式会社アクスルの強み】
  • 輸入高級車が扱える熟練スタッフがいる
  • ランフラットタイヤも取り扱える
  • 代車貸し出しにて「車がない状態」を作らない
  • 輸入車・国産車に限らず、各メーカーのディーラーと連携可能
  • 新品パーツは社外品などの提案も可能
  • 半年、1年後のメンテナンス修理を必ずお知らせ

弊社では少しでもお客様の不安を解消するため、事前のヒアリングを丁寧に行ったうえで「修理が必要なのか」「新品パーツとの交換が必要なのか」など、ご提案をさせていただきます。

各ディーラー様では対応の難しい相談や、中古車、新古車で購入した輸入車をディーラー車検に依頼しづらい…とお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

お客様のご予算内で満足いく仕上がりと、すべてのお客様に上質で豊かなカーライフをご提供することをお約束いたします。

※記事内で紹介するメーカー名・製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

2025.03.05

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