ベンツ5年目の車検費用は?明細を公開!点検スケジュールや費用の内訳も

ベンツのメーカー保証が切れて初めての車検を迎える5年目は、車検や法定点検にかかる費用負担が大きくなるタイミングです。
そのため「高いとは聞くけど、実際どれくらいかかるのだろう」と気になるベンツオーナー様は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ベンツ5年目の実際の費用として、整備工場アクスルでの見積書をお見せします。
その他、ベンツの一般的な車検・点検スケジュールや費用の内訳、よくある交換パーツについても紹介するので、5年目車検を控えるベンツオーナー様は是非参考にしてください。
ベンツの一般的な車検・点検スケジュール
ベンツの車検および点検スケジュールは、新車登録から6ヶ月目の新車点検を除き、他のメーカー同様、法律で定められた期間で行われます。
新車登録から3年目で初めての車検が訪れ、2回目は5年目、3回目は7年目・・・というように、初回以降は2年ごとに行うよう法律で定められています。
車検とは別に法定点検もあり、1年ごとに行う点検を「1年点検」、2年ごとに行う点検は「2年点検」と呼びます。これも車検同様、法律で運転手に実施が義務づけられているものです。
ここで、本記事のメインテーマである、新車登録から5年目までのメンテナンス・車検スケジュールを表にまとめました。
新車登録後の期間 | 点検内容 | メーカー無料保証 | |
---|---|---|---|
1年目 | 6ヶ月 | 新車6ヶ月点検 + メーカー指定の点検 | 〇 |
12ヶ月 | 法定1年点検 + メーカー指定の点検 | ||
2年目 | 24ヶ月 | 法定1年点検 + メーカー指定の点検 | |
3年目 | 36ヶ月 | 車検(初回) | |
法定2年点検 | |||
4年目 | 48ヶ月 | 法定1年点検 | ✕ |
5年目 | 60ヶ月 | 車検(2回目) | |
法定2年点検 |
1年目はディーラーで車検や点検を行う場合に限りますが、まずは新車登録から半年後(6ヶ月)に、メーカーのサービスとして無料点検があります。
続いて、新車登録から1年後と2年後に法定点検があり、3年目には初めての車検を迎えます。
法定点検では、6ヶ月点検同様ディーラーで受ける場合は、メーカー保証が効くためベンツ独自の指定点検も無料で行われます。
また、車検においては、初回車検時まではメーカーの保証期間内なので、必要に応じて発生する部品の交換代(部品代+工賃)が無料です。ただし、車検にかかる費用(法定費用・車検基本料)と法定点検にかかる点検費用は、保証内容には含まれません。
そして初回車検以降(36ヶ月以降)は、メーカー保証の期間外となります。これまで費用がかからなかった部品交換費用を自分で払わなければならなくなるため、5年目の車検ではトータル費用が高くなる傾向にあります。
ベンツのメーカー保証「メルセデスケア」は新車登録から3年間
ベンツを正規店で新規購入した場合、メルセデスケアというメーカー保証がつきます。これは走行距離無制限でメンテナンスから修理まで、3年間無料サポートするというもの。
上記でもお伝えした「法定点検時にプラスでメーカー独自の指定点検を無料で実施」という内容が、メンテナンス保証に該当します。
修理や部品交換に関する具体的な保証内容としては、エンジンオイルやエレメント、ブレーキオイル、エアコンフィルターなどの定期交換部品や消耗部品を必要に応じて交換します。ただし、タイヤやバッテリーなど、交換対象外のパーツもあるので全てが無料というわけではありません。
ベンツ5年目の車検費用はどれくらい?

一般的に、ベンツの5年目車検をディーラーで受けると、20万円~30万円かかると言われています。ディーラー以外の業者だともう少し安く済むことが多く、12.13万円〜20万円いかない程度です。
もちろん、車種や走行距離によって金額に差は出ますが、それでもやはりディーラー車検が一番高くなりやすいでしょう。
ベンツのディーラー車検はなぜ高い?
ベンツのディーラー車検が高くなる理由には、主に次の2点があげられます。
- 取り扱う部品がメーカー指定の純正部品である
- メーカー品質の整備や点検を行うための人件費・設備費用がかかる
また、5年目の車検に関しては上記の理由に加え、メーカー保証の保証期間が切れるということも費用が高くなる理由の一つでしょう。
前述した通り、ベンツのメーカー保証の保証期間は新車登録から3年間です。5年目の車検時には保証対象外となり、部品の交換や修理が発生した場合は、それにかかる費用を自分で払うことになります。
そのため、ベンツを新車購入した方の中には、メーカー保証の3年間はディーラーで点検や車検を行い、それ以降は民間整備工場や車検専門店などの業者に依頼先を変えるというケースも少なくありません。
ベンツ5年目の車検費用の内訳
車検費用の内訳は、どのメーカーの車においても法定費用・車検基本料・部品交換代の3つに分けられます。
ここでは、ベンツの5年目(2回目)の車検費用がどれくらいかかるのか、項目別に確認していきましょう。まずは、すべての車に支払い義務のある法定費用から見ていきます。
【法定費用】
そもそも法定費用とは、車が安全基準を満たしているかチェックするための検査にかかる公的な支払いです。そのため、すべての車で支払う必要があります。
普通自動車か軽自動車、登録年数などにより金額に違いはありますが、メーカーや依頼する業者によって変動することはなく、全国一律の料金形態となっています。
以下は、ベンツの5年目の車検にかかる法定費用です。
車両重量 | ~1.5t以下 | ~2t以下 | ~2.5t以下 | ~3t以下 | |
---|---|---|---|---|---|
❶重量税 | エコカー 減税 | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 | 30,000円 |
エコカー 以外 | 24,600円 | 32,800円 | 41,000円 | 49,200円 | |
❷自倍責保険料 | 17,650円 | ||||
❸印紙代 | 1,800円 |
表からも分かるように、法定費用はさらに「❶重量税 ❷自動車損害賠償責任保険 ❸印紙代」の3つに分かれています。
それぞれの内容は、次のとおりです。
❶重量税
車の重さに対してかかる税金で、0.5t毎に課税額が増える仕組みです。
ベンツの車両重量は、最小モデルのA200dでも1,470kgあり、一番大きいモデルのGLS450dでは2,700kgあります。そのため、上の表では1.5t〜3t以下の重量税を掲載しています。
❷自動車損害賠償責任保険
法律で加入が義務付けられている自動車保険で、基本的には車検時に更新手続きをします。
2回目の車検時は、次回車検までの2年間をカバーできるよう24か月保険に入ることが一般的です。そのため、上の表の金額では24ヶ月の料金、一律17,650円を掲載しています。
❸印紙代
車検の手続きを行うために国に支払う手数料で、認定工場か指定工場のどちらに車検を依頼するか、普通自動車か軽自動車かでも料金は異なります。上の表では一般的な例として、普通自動車を指定工場に出すというケースを想定しています。
なお、認定工場と指定工場の違いは以下の通りです。
認定工場 | 自社で整備は行えるが車検自体はできないため、車検は運輸局に持ち込んで行う。印紙代は普通自動車で2,300円。 |
---|---|
指定工場 | 自社で整備も車検もできる。印紙代は普通自動車で1,800円。 |
【車検基本料】
車検基本料は、車検を依頼する業者に支払うもので、車検代行にかかる作業や手続き、法定2年点検の費用も含まれます。
法定費用のように金額が決まっているわけではなく、いくらかかるかは業者が各々設定しているため、どこに依頼するかで金額が大きく変わるでしょう。
なお、車検業者にはディーラーや民間整備工場、カー用品店、車検専門店、ガソリンスタンドが挙げられますが、この中でもやはり一番料金設定が高いのはディーラーです。
以下に、ベンツ車検にかかる車検基本料の相場を業者ごとにまとめました。
ディーラー | 4万~8万円程度 |
---|---|
整備工場 | 4~5万円程度 |
カー用品店 | 3~5万円程度 |
車検専門店 | 2~3万円程度 |
ガソリンスタンド | 1.5万円~2万円程度 |
ディーラーは前述した通り、専門の検査機器などを使ったり、質の高い点検を行うため、費用が高めです。
一方で、車検専門店やガソリンスタンドは車検に合格させるためだけの最小限の点検を行うため、2〜3万円程度で抑えることができるのです。
おすすめは整備工場で、ディーラー同等の点検整備の質を提供しながら、ディーラーよりも費用を抑えられます。
【部品交換費用】
部品交換費用は必要に応じて支払うもので、車の状態や使用状況により金額に差がでます。
車検に通す目的だけなら最低限の交換で済みますが、ほとんどの車検業者では次の車検や点検時までの安全性を保つために「予防整備」を推奨しています。
そのため、車検に通らないほどの消耗や故障などがない場合でも、基本的には部品の交換費用はかかると思っておきましょう。
ちなみに5年目であれば、走行距離がおよそ25,000〜50,000キロ程度になるので、標準的な消耗品の交換で済むケースがほとんどです。
ベンツ5年目の車検時に多い部品交換

前述した通り、5年目の車検だと以下のような標準的な消耗品の交換となります。
- エンジンオイル
- エンジンオイルフィルター
- ワイパー・ブレード
- エアコンフィルター
- ブレーキオイル
- ファンベルト
- ブレーキパッド
- ブレーキパッドセンサー
- ブレーキディスク
もちろんこれら全てを交換するわけではありませんが、エンジンオイルやブレーキ系は交換することが多いと思っておきましょう。
ベンツ5年目の車検費用を公開!

この見積もりは、株式会社アクスル(整備工場)にご依頼いただいたお客様の5年目車検時の内容です。
車種はメルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン、走行距離は25,800キロとなっています。
このケースでは、部品は純正品、オイルはモチュール6100部分合成油を使用しています。これがディーラーであればもう少し高くなりますが、弊社では2年点検の整備基本料内に、ある程度の消耗品交換の工賃を含むようにしているため、20万円以下に収まりました。
ベンツの5年目車検費用を安くするならアスクル
ベンツの5年目車検は、ディーラーで行うと20万円以上はかかります。この金額が2年おきにかかることになるので、できるだけ費用を抑えたいという方もいらっしゃるでしょう。
車検業者にも様々ありますが、弊社にお任せいただけましたらディーラー同等の点検整備を提供しながら、ディーラーよりも低価格でのご対応が可能です。
- 高額な部品代もお客様の予算に合わせて、リビルドや中古品、社外品の利用を提案できる
- ディーラーとの繋がりが強いため、自社で診断が困難な故障が発生した場合でも、アクスルではある程度までの故障診断をディーラーに聞きながら進められる
また、初回車検時にディーラーでメンテナンスをされるお客様も多く、その場合は消耗部品がしっかりと交換されています。そのことを考慮し、アスクルでは費用をできるだけ抑えるよう提案するようにしています。
輸入車の車検や整備、タイヤ交換はアクスルにお任せください!

私たち株式会社アクスルは、東大阪にてメルセデス・ベンツを始めとする輸入車の車検やタイヤ交換、新車・中古車の販売を展開しています。
車検はもちろん、修理や日常のメンテナンスのご依頼も承っており、自社工場でスピーディーなご対応が可能です。また、熟練のスタッフが在籍しておりますので、ボディコーティングから治具を使った難修理などもお任せください。
- 輸入高級車が扱える熟練スタッフがいる
- ランフラットタイヤも取り扱える
- 代車貸し出しにて「車がない状態」を作らない
- 輸入車・国産車に限らず、各メーカーのディーラーと連携可能
- 新品パーツは社外品などの提案も可能
- 半年、1年後のメンテナンス修理を必ずお知らせ
弊社では少しでもお客様の不安を解消するため、事前のヒアリングを丁寧に行ったうえで「修理が必要なのか」「新品パーツとの交換が必要なのか」など、ご提案をさせていただきます。
各ディーラー様では対応の難しい相談や、中古車、新古車で購入した輸入車をディーラー車検に依頼しづらい…とお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
お客様のご予算内で満足いく仕上がりと、すべてのお客様に上質で豊かなカーライフをご提供することをお約束いたします。
※記事内で紹介するメーカー名・製品名等は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
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